2021年4月22日(木)鯉のぼりプロジェクト@福島県相馬市・みなと保育園
毎年春の恒例行事である「鯉のぼりイベント」に伺ってきました。
このイベントは東日本大震災が発生した2011年から続けている
当団体の主要事業の1つです。
当時、支援に入った「南三陸町・歌津地区」の避難所にいらっしゃる地元の皆さんからの
「子供たちのために”鯉のぼり”を揚げて欲しい」という要望にこたえる形でスタートしました。
2011年4月 当時の様子
http://www.z-ips.jp/activity/date/2011/04/
その翌年2012年も南三陸町にて、鯉のぼりを揚げましたが、
その際に地元のNPO団体さんからの依頼により、福島県相馬市での支援を開始。
3年目の2013年以降は南三陸町での高台工事等が進んでいるため、
現地でのイベント開催を断念。
そこからは福島県相馬市の「みなと保育園」でのイベント開催となりました。
当団体としては、コロナ禍であることも考慮し、
昨年に引き続き、イベントの中止も検討しましたが、
10年目の節目の時期ということもあり、出来れば開催したい旨を
現地にお伝えしたところ、ご快諾いただけたのを受けての開催となりました。
(昨年は現地で鯉のぼりを揚げてはいただきました)
みなと保育園の皆様、
本当にありがとうございました。
■当日の様子
イベント当日には、みなと保育園の子供たちに
風船王子とマジシャンマリカさんによるパフォーマンスショーのプレゼント
・・とその前に子供たちの前でご挨拶
(みなと保育園さんの感染症対策はばっちりでした)
お待ちかねのパフォーマンスショー
マジシャンのマリカさんのマジックショーと
風船王子によるバルーンアートショー
今年も大うけでした。
子供たちも真剣です。
(園長さんも非常にノリの良い方でいつも助かります)
ショーの後はみなと保育園さんが仕切ってくださって
「鯉のぼりの貸与式」と
園児たちからのプレゼント
さらに・・・
園児たちによりパフォーマンスのプレゼント
(毎年これにやられます)
マリカさんは号泣してました。
今年はコロナということもあり、
子供たちの歌は事前に録音したものを流してくださいました。
(こういうところにもコロナの影響が・・・)
最後は園児の皆さんと集合写真
会場から退出する際にはささやかながら当団体からのプレゼントを
ずーっと支援を続けていますが、
いつもこちらが感動させられていて、
「毎年来ないと!」と思ってしまいます。
10年目の今年はどうしても行きたかった被災地。
(前日は最初の支援地・南三陸町への伺いました)
被災地の皆さんは震災を日常として生活していらっしゃいますが、
私たちはどうでしょうか?
今年は10年目ということもあり、
震災が起きた3.11のタイミングではメディアでも
大きく取り上げられました。
でも、その後はどうでしょうか?
コロナ報道が影響していることもありますが、
本来であれば、使いたくない「風化」という言葉を出さなければ
ならないような状況であると感じます。
3~4年前から
「こうやって継続して支援してくれるのはお宅だけだよ」
そういう言葉をいただくようになりました。
そのこと自体は「何よりも継続」を考えてきた私たちにとっては
ありがたい言葉でもあります。
しかし、それは逆に「風化」というものを感じさせるような
瞬間であることに違いありません。
だからこそ、「10年目の節目」で現地にどうしても行きたかった。
私たちがやっていることは「取るに足りない」
ささやかなことかもしれない。
でも、こうやって現地に伺い、そこでイベントを行う。
それをお伝えしていくことをすることは小さいかもしれませんが、
意味があると信じたいです。
今年は組織が大きく変わる年でした。
予想に反して、多くの方々から支援金が集まっています。
それは「10年間継続してきたから」だと思います。
最初の挨拶で私の話の中で歓声が上がった部分がありました。
それは「これからも継続していきます」という
私たちの決意の言葉。
言ったからには続けていきます。
子供たちが喜んでくれる限り。
一般社団法人Zips
代表理事 平松二三生